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【うちがふつうで、よそがへんなの!5】ポテチ
腹が減ったので、カップラーメンのひとつでもないかな、と棚を探すと、奥のほうにうすしおのポテトチップスがひっそりあった。 あれ、こんなところに、ぽてち。おかしいな、と思いながら、ひっぱりだして黙々と食べる。それから…
腹が減ったので、カップラーメンのひとつでもないかな、と棚を探すと、奥のほうにうすしおのポテトチップスがひっそりあった。 あれ、こんなところに、ぽてち。おかしいな、と思いながら、ひっぱりだして黙々と食べる。それから…
なにか新しいことをはじめたいなと思うことがあっても、つい後回しに。気負わず、ちょっとしたことからやってみようか?例えばスタバの新しいカスタマイズだったり。タクシーアプリを使ってみたり。その先になにがあるかはわからないけれ…
2025年、戦後80年の節目に、ポプラ社は一冊の本をコミカライズします。『いしぶみ 広島二中一年生全滅の記録』(広島テレビ放送 編/ポプラポケット文庫)です。 原爆投下の日、爆心地から約500mの場所にいた広島二中一年生…
先日、吉祥寺の書店・百年に寄った帰り、なんとなくそのまま帰るのも気が引けてビールを買って井の頭公園に向かった。4月の初旬。冬の寒さが和らぎ、桜が見頃を迎え、街にはこれから新歓の飲み会に行くと思わしき学生が賑わっている。…
商品やサービスから個人まで。魅力、強さ、価値がなかなか伝わらない時代です。差別化は考えられているのに、いったいなぜ?? その大きな理由は「付加価値をうまく作れていないから」。役立つのは「差別化」ではなく、「付加価値化」な…
2 結婚のお祝いに、幸せになるために。 〈おもちゃのチヤチエチャ〉の営業時間は、午前十時十五分から午後八時三十分までに決まっていた。 基本はカプセルトイとクレーンゲームだけだから、あまり早く開けてもたぶんほとんどお客さん…
序章 『薄うす墨ずみ』と呼ばれる色がある。 例えば、最近海の外からやってきた水彩画。この絵具を好き勝手に混ぜてみる。すると色は鮮やかさを失い濁り、やがてどんよりとした灰色になる。彩りも光も失ったこの色を薄墨と呼び、人々…
今回はスイスについて書いていこうと思う。 スイスといったら、大自然、アルプス山脈、チーズにパン。そしてハイジ。 思いっきりその雄大な自然について筆を取りたいのだが、まずはiPadのメモのデータがぶっ飛んだショックにつ…
後ろめたいことがないなら堂々としていられるはずだ、なんて台詞で無責任に人を試す相手は信用できない。ましてやそれを真に受けて、自分に悪いところがあったのではないかと思い悩むほど無駄なことはない。そういう言葉を平気で使う連…
SNSに友人が組んだ花束の写真が流れてきた。 マーガレットっぽい、白い小さな2種類の花を中心に、色ちがいのチューリップのつぼみが3本。花はぎゅうぎゅうに詰まっておらず、葉っぱや茎の緑がたっぷり見える。とてもシンプル。 「…
2025年、戦後80年の節目に、ポプラ社は一冊の本をコミカライズします。『いしぶみ 広島二中一年生全滅の記録』(広島テレビ放送 編/ポプラポケット文庫)です。 原爆投下の日、爆心地から約500mの場所にいた広島二中一年生…
こんなこと書くのは作っている方に本当に申し訳ないんですけど、股関節手術で入院していた間の食事がまじでマズかったんです。 基本的に塩分がないんですね。たとえば、ほうれん草のおひたしはただ茹でてあるだけ。醬油もなし。鰹節…
六十代半ば、女性、身長は百五十五センチくらい、体重は平均よりやや重いだろう。腰痛があり、右膝をずっと痛めている。 条件に合わせ、枕とマットレスを用意する。「どうぞ、こちらに仰向けで寝てみてください」 あいているベッドに…
2024年、夏。お暇をいただきヨーロッパに行くことにした。 この連載は、とにかく軽やかに、時に雑に、休息の素晴らしさについて語らう連載にしていきたいとは思っているのだが、序章は、少々重い話になりそうである。しかし、それが…
ロンドンでは、お友達の上白石萌音ちゃんのホテルに泊めてもらっていた。 彼女が舞台「千と千尋の神隠し」の上演のためロンドンに行くことが決まった時、「え〜便乗しちゃおうかな」「おいでおいで」とゆる〜い会話は交わしていたが、と…
「好きな食べ物」がみつからない。 いや、好きな食べ物はいくらでもあるんだ。 なんだかいきなり情緒不安定なことを言ってしまった。私がみつからないという「好きな食べ物」とは、 「あなたの好きな食べ物はなんですか?」 と…
君の涙 やけに蒸し暑い日曜日の深夜。僕は部屋の片隅にある扇風機のスイッチを入れ、勉強机に向かった。 椅子に腰掛けてノートパソコンを起動し、映画やアニメなどを視聴できる動画配信サイトに飛び、僕に刺さりそうな物語を物色す…
氷で手を冷やしてから肉を殴る男は初めてだった。 手が傷むからと、肉叩きを使うよう云ったんだけれど〈だいっじょぶ!〉とまるで気にする様子がない。本人はこうすると肉に手の温度が伝わらず〈良いパティ〉が準備できると信じている…
商品やサービスから個人まで。魅力、強さ、価値がなかなか伝わらない時代です。差別化は考えられているのに、いったいなぜ?? その大きな理由は「付加価値をうまく作れていないから」。役立つのは「差別化」ではなく、「付加価値化」な…
今回は羽田からロンドンへの直行便。 前回も触れたが、2023年にお友達のゆうぴーこと優河さんとニュージーランドに行った際、行きも帰りもトランジットのオーストラリアにキャリーバッグが置き去りにされるハプニングが発生した為、…
2021年本屋大賞2位となった、青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』の文庫が、3月2日に発売されます。 初回配本限定で、著者の青山さんのメッセージが印刷された特別カード(名刺サイズ)が封入されます! 絵柄は上記の3種…
【201908262310.m4a】 はじめまして。村むら井い翔しょう太たといいます。よろしくお願いします。 とりあえずあの日のこと、全部話しますね。正直、気は進まないですけど。肝試しになんて行かなければ、杏あんは死な…
井上真偽 オトシモノ
荻原浩 お母さんの秘密の水曜日
汐見夏衛 12歳の君へ
原田ひ香 もう一度行きたい場所
大島真寿美 本の森には…
阿津川辰海 失恋名探偵 / 瀧羽麻子 我らが音楽に祝福あれ / 寺地はるな 雨が降ったら / 村山早紀 つくろうひと