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すみれの花咲く頃......

 自分ばかり更新して本当に編集部から怒られそうなのですが、この状況下、植物観察がやたらはかどっているので、大目に見ていただけますと嬉しいです。
 在宅勤務態勢になってから、すっかり近所の散歩に夢中です。人のいない所と空き地が大好物......。注意深く歩いていると、毎日のように今まで気づいていなかった草に出会え、「キャー、初めて見た~」とか「やーん、知らなかった~」とか、ひとりで興奮しております次第です。
 そんな中でも、この春自分的に収穫だったのは、スミレです。
 スミレって、うつむき加減でうなじを見せてる花の佇まいが楚々と美しくて好きだけど、正直なところ、今まで草としてはそんなに興味がなく、見かけても「いつもの、スミレかタチツボスミレだな」と思って流しがちだったのです。
 が、路上にくまなく目を光らせる散歩をするようになったら、あったあった、スミレでもタチツボでもないスミレが。珍しくって愛らしい! しかも立て続けに4種も見つけてしまい、にわかにスミレハンター気取りのワタクシ。
 そもそもスミレには種類が多く、日本には約60種類ほどが自生しているそうです(にわか調べ)。一番基本のスミレ科スミレ属スミレはこちら。
四ツ谷のスミレ.jpg こちらはひと月前までは毎日通っていた懐かしいJR四ツ谷駅の近くで撮ったもの。花は鮮やかな濃紫色で、葉はへら形です(葉っぱボロボロだけど)。スタンダードスミレ!という感じで綺麗です。都内の街中で見かけるのの3割はこのスミレで、あとの7割はタチツボスミレ(※個人の雑な印象です)。タチツボは、葉がハート形で花は薄めの紫。
 ...そういえばタチツボスミレの写真て撮ってなかったなと思って慌てて探して撮ってきたのですが(↓)、スミレのサイトをいろいろ見て確認したら、花の色が濃いので、ニオイタチツボスミレかもしれない......ビミョウです。スタンダードスミレとは葉の形が違うところをご覧ください。
タチツボスミレ.jpg
 さて、今回ワタクシが見つけたのは、まずこれ。
ヒゴスミレ.jpg
 花が白くて葉がカエデ形のヒゴスミレ(同じ科の中でこんなに葉が違っていいの?と思わなくもない)。
 それからこれ。ランみたいな派手めの花で堂々としています。葉もなんだか、ほうれん草なみに立派なのですが、名前わからず。園芸種に強いお友達の聖エーデルワイス大学大庭美子先生も特定を試みてくださいましたが、わからないままです。
わからんスミレ.jpg
 そして、道の隅に這うように咲いていたので、路上で這うようにして撮ったツボスミレ。この"ツボ"というのは、壺でなく坪で、「庭」のことらしいです。唇弁の紫が愛らしい。
ツボスミレ.jpg
 それから白が清楚な(多分)アリアケスミレ。黄色いのはカタバミです。
アリアケスミレ.jpg
 いやー、種類が多いと言っても、高尾山くらいまで行かないとこんなバリエーション見られないと思っていたので、嬉しい発見でした。もっと見つけたい。
 なお、スミレの種類の見分けポイントは細かく多岐にわたり、かつ交雑したもの、変種、亜種も多いようなので、ここで挙げた名称はすべて「多分」の推測です。

 ところで、スミレのサイトをいろいろ見ていたら、「スミレ、ビオラ、パンジーの見分け方」を説くページが結構あってびっくり。似てる似てないの感覚は人の顔についても他人と意見が一致しないことがよくあるので強くは主張できませんが、パンジーとスミレって、そもそも同じ種だって言われないとわからないくらい似てなくない? なくなくない? ビオラとパンジーは、まあ、大きさしか違わないのでわかるのですが。三色スミレのことを言っているのだろうか。そもそも三色スミレは自生していたもの? もう少し勉強します。写真は、公園の花壇のビオラです。

ビオラ.jpg

次回は、「最近めっきり多くない?セリバヒエンソウ」です。

◆道端の小さななかま(第75回 スミレ)

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