本棚の二列目

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本棚の言い訳(近藤)

こんにちは。
大人向けの本の編集部におります近藤と申します。
ポプラ社は、かれこれ15年近くになります。
その間、海外事業部(ポプラ社の本を海外の版元に売り込む部署)に
いたこともありますが、だいたい編集部にいます。

さて、この連載、面白いですよね。
ただ、いつか順番が回ってくる身としては、
「なんだよ、この本棚かっこよすぎるよ、文章も面白いし......」と
心のなかで悪態をついていましたら
あっさりと自分の番になってしまいました。

ここは、覚悟を決めて、本棚の写真を。

1_S2.jpg

え、これだけ?
はい、教養のなさがあふれてますね......。

ちょっと言い訳をさせていただくと、
父が「読んだ本は送ってくれ!」というので、
実家に送った本もけっこうあります。

じゃあ、実家の本棚の写真を載せればいいんじゃない?
と思われたでしょうか。
そうなんですが、そう簡単でもなくて、
いや簡単な話なのですが、父が人にものをあげるのが好きで、
どうやら本を、いろんな人に押し付けているらしいのです。

先日も、送った本のなかで読みたくなったものがあり
「〇〇を読みたいから、持ってきてくれる?」とLINEしたら、
「あの本、あげちゃったんだよ。お母さんには、内緒にしといてくれよな」
とこそこそと電話がかかってきました。
*注:母にばれると、「すぐに人にあげるんだから!
もらった人も迷惑よ!」と怒られるから、小声です。

もうひとつ、実家にも本が少ない言い訳があります。
両親が本屋をやっていたことがありまして
小さい頃は、店番する母にくっついていき、
事務所で、世界文学全集を読んでおりました。

というのはウソで、
リボン、なかよし、別冊マーガレットなどなど
漫画を読んでおりました。母は仕事なので、
子どもは野放し、読みたい放題。楽しかったなあ。

というわけで、子どもの頃は、
本は買うものではなく、本屋で読むもの、でした。
え、お前が読んだ本を、お客さんが買っていたかもしれないの?
と思われたみなさま、本当に申し訳ございません。
今は、ちゃんと買っております。

だらだら書いてしまいましたが、
言い訳だけで終わるわけにもいかないので
本棚に戻りたいと思います。

1段目は、文庫です。
武田百合子さんの『富士日記』『犬が星見た』、
指揮者の小澤征爾さんの『ボクの音楽武者修行』、
ロシア語通訳だった米原万里さんの『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』などは
なんとなく手元に残しています。
こうしてみると、エッセイが好きなんですね。

ちなみに、端のほうに写っている
吉本隆明さんの『共同幻想論』は
学生時代から好きで、
と書けたらかっこいいのですが
途中で挫折して、そのままです......。
その隣の『細雪』も、いつか読もうと思って買ったのに、
いまだに読んでいません......。

2_S.JPG

二段目と三段目は、単行本。

3_S.JPG

最近読んでよかったのは、いま話題の
ブレイディみかこさんのノンフィクション
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。
かっこいい母ちゃんと素直でやさしい息子さんの
エピソードが最高でした!
*注:本は貸しているので、本棚にはありません。
自分が読んで面白かった本を、まわりの人に
貸せるのは、電子書籍にはない、紙の本のいいところですよね。

一番下の棚は、やろうと思っては、
すぐにやめて......をかれこれ10年以上繰り返し、
最近は開くこともなく
ホコリをかぶっている語学書などです。

4_S.JPG

偏愛していた本とかないかなあと考えたのですが、
ぼんやり生きてきたので、なかなか思いつかず。
あえて言うと、今でも印象に残っているのは
おちゃめなふたご」シリーズです。

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これは、小学3~4年生のころ、
幼馴染の女の子が韓国でホームステイを
するというので、「私もいく!」と勇んだものの
あっさりホームシックになり、
しくしく泣いていたときに、読んでいた本です。

本を開くと、知っている世界が広がっていて、
心が落ち着いたことを今でも覚えています。
ふたごたちが繰り広げる、真夜中のパーティーとか、
楽しそうだったなあ。
(偶然にも、ポプラ社の本です。)

もう1冊は、20代後半のとき、
仕事でうまくいかなくて、落ち込んでいたときに
読んでいたのが荻原規子さんの
ファンタジー小説の傑作「RDGレッドデータガール」シリーズです。
この時も、この本を読んでいるときは、心が安らぎました。

6_S.jpg

本は、世界を広げるもの、とか言いますが、
わたしにとっては、まずは、なにかあったときに
逃げ込める場所なんですね、きっと。

ここまで書いてきて、この連載が「本棚の二列目」
ということに、はたと気が付きました。
でも、ご覧のように、本が少なくて、
二列目がないので、一列目と本棚に並んでいない本で
勝手に終わらせていただきます。
読んでくださって、ありがとうございました。

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