バイリンガルニュースMamiのお悩みシェア

Mami

バイリンガルニュースMamiのお悩みシェア

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ノーセックスライフという非常事態です

●いつもポジティブで的確なお悩みシェアのMamiのお返事を読んでいたら、普段は誰にも言えないほど劣等感と羞恥心を感じている私のお悩みも出してみたくなりました。

 私のお悩みは、生物としての女性性の需要がありません ということです。

 彼氏が居たのは学生の頃2人、社会人になってからは彼氏はいません。そしてここ重要、彼氏がいたのになぜか処女。

 体調もメンタルもここ数年良い日がほとんどなくて、動物として、このノーセックスライフという非常事態が少なくとも関係している気がしています。
 以前不調で行った婦人科の先生に、え! この年齢でしたことないの! と、やや苦笑気味に言われ、何も診ずに、あなたのは頭から来てるから セックスしたことないなら無理に診ない方が良いと言われる始末。不安だから行ったのに打ち明け損。笑

 セックスやキスやスキンシップの効能は科学的にも証明されていますね。

 所謂合コンとか友達の紹介とか彼氏作る活動をしたけど、本当に需要がありません。
 ステレオタイプの女性らしいファッションを男性の前ですることはとても苦手で居心地悪いです。セクシー系もカワイイ系も。とにかくボーイッシュ。それだから彼氏出来ないと指摘する友人もいますが、どんな容姿でも 彼や旦那さんがいる女性はたくさんいますよね。私自身、美人でもないしスタイルよくもありませんが、
 友人とも家族も職場も円満でそんなに酷い性格だと思わないんですが......。

 自分の身体とメンタルのためにも、早くしてあげたいのですが一体何が原因だとMamiは考えますか。(31歳 女性 Michi)

まず、普段誰にも言えないことをここでシェアしてくれて、とても光栄に思います。ありがとうございます!

ノーセックスライフについて「非常事態」と仰っていますが(笑)、2010年の厚生労働省の調査を見ると、30〜34歳の未婚女性で性交経験がない人の割合は23.8%です! 大体4分の1弱ですよね。なので数字で見ると特に珍しいわけではない。

誰しも自分の経験を通した発言しかできないから、例えばテレビやラジオでは(バイリンガルニュースも)セックス経験がある前提の会話がなされていて、それが当然に見えたり、普段も「俺童貞でさー」「私処女でさー」ってあえて会話に出す人が少ないから、すごく珍しく感じちゃうかもしれないけど。

あと私はずっとカトリックの学校に通っていたので、それこそ処女のおばちゃん/おばあちゃんたちに囲まれて育ちましたが、私が観察していた限り、ノーセックスだからといって体調不良になっている様子はなかったというか、基本的にみんな長生きされていました(笑)。

私はそれより婦人科の先生のコメントの方が気になる! 医師の患者への発言としてはあまりにも無責任だし失礼。むむむ。

それはさておき。

「なにが原因だと考えますか」という質問ですが、これを読む限りステキな人そうなので、正直私にはわかりません! 参考になるかわかりませんが、お伝えしたいことは3つ。

ひとつ、自分と周りの友人の経験から言えることは、合コンや友達の紹介で自分に合った人に出会うというのは、なかなか難しいということ。

こんなに人間が多い中で、生涯で好きになる人なんてごくわずか。それを一回につき例えば男性が4人参加している合コンで見つけようとしても、時間がかかるのは当然というか、ほぼギャンブル!笑 なかなかうまくいかなくても、別に自分や相手に問題があるわけじゃなくて、単に分母が少ない場で、たまたまお互い気に入る人に出会える確率がそこまで高くないってことだと思う。

これまで私は、不特定多数に出会う場(クラブやバーなど)か、大勢で遊ぶ場(友人の友人とかがいるホームパーティーやイベント)で自然に出会ったことがほとんどでした。クラブやパーティーが苦手な友人は、趣味やなにかのコミュニティに入ったりしているみたいです。

ふたつめ、変な話ですが、国を変えてみるとモテ事情が一変することがあります。例えば私は背が小さいし幼く見えるので、ドイツ人には全然モテないけど、ブラジル人にはまあまあモテる、とか、東京だと男性に怖がられちゃうけどハワイだといける、とか、国や地域によってモテ度が結構変わります(笑)。これはバイリンガルあるあるというか、友達もみんなよく言ってる。

みっつめ、以前ポッドキャストで、キスの習慣がない地域が全世界で半分以上もあるという話を紹介したことがあります。また、場所によってはセックスも楽しむものという認識が全くなく、繁殖のためだけにささっと済ませるところもあります。そういう場では、キスもセックスも大きな意味は持っていない。私たちが抱くキスやセックスへのイメージは、本能というより環境要因からきているもので、絶対的なものではないことがわかります。

世の中には、個人が一度の人生で到底経験しきれない様々な出来事が星の数ほどあって(セックスなり虫を食べるなり車を運転するなり難民になるなり南極に行くなり骨を折るなり)、どれをやったことあるのが「普通」なのかって本当に人それぞれだから、そのひとつを経験していないからといって特に劣等感や羞恥心を持つ必要はないと、個人的には思っています。

<編集部より>
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Profile

Mami

1986年東京都生まれ。帰国子女ではなく、東京育ちのバイリンガル。2013年5月から、友人のMichaelと2人で英会話Podcast「バイリンガルニュース」を始める。世界中から2人がピックアップしたニュースを、ユニークなバイリンガル会話方式で無料配信しPodcast1位の大人気番組に! いつも阿佐ヶ谷のMichael宅で収録しており、独特のゆるーい雰囲気が魅力(放送中に荷物が届いたり、くしゃみしたり)。
幻冬舎plusでコラム「バイリンガルニュースMamiの文字おしゃべり」を連載中。

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