第6回ポプラ社小説新人賞受賞作『パドルの子』

虻川枕

第6回ポプラ社小説新人賞受賞作『パドルの子』

イラストレーション Ilya Kuvshinov

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『パドルの子』内容紹介

2017年7月14日発売、第6回ポプラ社小説新人賞受賞作『パドルの子』。中学2年生の男女が主人公の、みずみずしくせつない青春ノベルである本書の内容をご紹介していきます。

パドル完成装画.jpg

※イラストの無断使用・転載は禁止いたします。


「パドルって、何?」

「水たまりに潜って、新しい世界を、混ぜちゃうの。こっそり、ね」

 中学2年生の水野耕太郎は、唯一の親友だった三輪くんの転校をきっかけに、屋上へ出る階段の踊り場を「別荘」と名づけ、昼休みの時間をひとりで過ごしていた。
 夏休みを間近に控えた7月の昼休みのこと。水野がいつものように別荘で時間を過ごしていると、ザッパーンという大きな音が屋上の方から聞こえてくる。ふだんは施錠されているはずの扉が難なく開き、屋上に出てみると、そこには驚くほど大きな"水たまり"が広がっていた。そして、その水たまりで、女子生徒がバタフライで泳いでいる――。混乱し、立ち尽くす水野の目の前に、水たまりから優雅に上がってきたのは、水泳部のエースで学校一の美少女と名高い、隣のクラスの水原だった。
 水原は、水たまりに潜る行為のことを"パドル"と呼び、「パドルをしながら強く何かを願うと、世界をひとつだけ変えられる」のだと説明する。半信半疑ながら、誘われるままに水たまりに飛び込んだ水野は、パドルで実際に世界が変わるのを目の当たりにする。校舎が取り壊しになる夏休みまでの8日間、水野もパドルに加わることになる。
 水原がある一つの"目的"に向かって、パドルを繰り返していることを知る水野。そしてはからずも、その"目的"のためのパドルが、思いもかけない衝撃の真実を浮かび上がらせ――。

追伸.jpg

魅力的な伏線・仕掛けの数々に、必ず何度も読み返したくなる。
切なくみずみずしい、青春ノベルの新たなる傑作が誕生!

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pud・dle
1. (きたない または濁った)水たまり、(液体の)たまり
2. (粘土と砂を水でこねた)こね土、《口》ごたごた、めちゃくちゃ
3. こね土にする、〈土壌を〉固める
4. ...にこね土を塗る、よごす、〈水を〉濁す、泥だらけにする、
   ...に水たまりをつくる、ごちゃまぜにする、混乱させる
pud・dled
   《俗》頭の混乱した、おかしい
〈研究社 リーダーズ英和辞典 第2版〉より


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『パドルの子』の世界を、息を呑む美しさで表現してくださったカバーイラストレーションは、イリヤ・クブシノブさんによるものです。インスタグラムのフォロワーが100万人を超え、世界中にファンを持つイリヤさんにとって、小説の装画を手掛けるのは今回が初めてとのこと。合わせてご注目ください。

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★本書のプルーフ版を読んで、応援してくださる書店員の方を募集しています!★
6/5(月)までに、お手数ですが下の申し込み用紙をプリントしてご記入いただき、FAXをお送りください。なお、バウンドプルーフは数に限りがあり、大変恐れ入りますが先着順でしめきらせていただきますので、お早めにご検討いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

パドルプルーフ書店様向け 申込用紙.jpg

Profile

虻川枕

1990年、宮城県生まれ。日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業。卒業後はゲーム会社に入社し、プランナー/シナリオライターとして務めたのちに退社。第六回ポプラ社小説新人賞を受賞し、本作でデビュー。
ツイッターアカウント @abu_maku

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