第6回ポプラ社小説新人賞受賞作『パドルの子』

虻川枕

第6回ポプラ社小説新人賞受賞作『パドルの子』

イラストレーション Ilya Kuvshinov

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書店員の方々からご感想をいただきました!

いよいよ本日発売となりました、虻川枕さん『パドルの子』。発売に先んじて本書を読んでいただいていた書店員さんたちに、素敵なご感想をいただきましたのでご紹介いたします。お読みいただいた皆様、本当にありがとうございます!

ちりばめられた伏線が回収されていく度、あぁ、終わらないでくれ...と願ってしまう。これはパドルで叶えてもらえませんか。真っ青に色どられた一夏が本当に切ない。 --ジュンク堂書店吉祥寺店 田村知世さん

孤独な耕太郎が出会った美少女とのひと夏。不思議な水たまり、不思議な現象。魅力的な舞台設定にぐぐっと物語に引き込まれました。耕太郎が親友の三輪くんとのお別れがうまくいかず気に病むところ、両親を想う気持ち、ひとつひとつ丁寧に描かれ耕太郎への好感度がどんどん上がります。不器用な彼の生き方、とても共感できます。彼の存在が身近に感じました。パドルの秘密が明かされることで、少し違和感を感じるような世界の謎も紐解かれ、どうなってしまうんだろうと気になって読むのが止められません。水源など不思議で大きな存在に満ち溢れた世界。伏線が全て繋がるクライマックス。切なさが募るラスト。耕太郎と水原の行く末。美しいラストシーンに涙しました。それは、決して悲しい涙ではなく、望みのある未来に感動した涙です。物語を彩る魅力的な登場人物たち! 主人公の耕太郎をはじめ、三輪くん、水原、耕太郎の両親、何だか憎めない奥くん、小林先生。いつまでも浸っていたい物語です。 --MARUZEN名古屋本店 竹腰香里さん

"パドル"がおこなわれて、水野君の記憶が変わってしまうとか、今までに見たことのないストーリー展開に、前に読み進めたいのにどうしても昨日までの認識を確認せずにはいられませんでした。ものすごく非現実的に見せて、根底に見知った世界が見え隠れしていて、この世界がどうなっていくのか、もともとどんな姿をしていたのか、最後まで目を離せませんでした。すごい。とても不思議でおもしろかったです。 --若草書店八木駅店 平田さん

何と豊かな"水"に溢れた作品なのだろう...。人の身体の60%を占める"水"は生命を育み呑み込んでいく。感じられるのは魂の共鳴、鮮烈な青春の息吹き。そしてこの世とあの世を結びつける輪廻の世界。違和感だらけの冒頭から奇妙な印象が続き、不穏な景色と捩れた空間、不思議な展開に戸惑いながらも、流れ出した不協和音がいつしか見事に調和し、これまでに聞いたことのない至福のハーモニーを奏でる。これは深い深い文学性をたたえた、読むものを溺れさせる唯一無二の物語だ。 --三省堂書店 内田剛さん

まず感じたのが、まるで「間違い探し」を読んでいるようでした。読み始めて「そのこと」に気づくまではなんだか違和感がある内容の本だな~と思っていたんですが、まさか! という感じでした。その後はずっと本当に間違い探しをしている感覚でほぼ一気読みでした。内容も「THE 青春」。まさに水のように透明感のある作品でした。 --岩瀬書店富久山店 吉田彩乃さん

「パドル」とはどのような行為か、がわかってきたあたりからググッと引きこまれていきました。と同時に、ちりばめられたあれこれが目に留まるようになり、ひとつひとつの意味が明らかになっていくたびに、作りこまれた物語としての魅力が増していきます。そして、終わってみれば、清々しいまでに直球のボーイ・ミーツ・ガール。全体として、「読ませる力」を感じました。次回作もたのしみです。 --七五書店 熊谷隆章さん

物事が開発され、進化していく今日「今、生きている環境があたりまえなのか」と深く考えさせられた。現状がすべてではなく、正しいことと、そうでないことを見極める目が必要なのだと。主人公はじめ、登場人物たちが瑞々しい! 真新しい風を感じるこの物語を、これからを担う人々にぜひ読んでいただきたい。 --ジュンク堂書店柏モディ店 本多千春さん

主人公たちが「パドル」することで、見たことのない景色が何度も私の前に現れました。うっかり見過ごしてしまいそうな、いくつものささいな異世界。最後に主人公が下す決断に、読者は彼の大きな成長を見ます。世界から見たら、本当にちっぽけな違和感かもしれませんが。 --丸善松本店 田中しのぶさん

Profile

虻川枕

1990年、宮城県生まれ。日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業。卒業後はゲーム会社に入社し、プランナー/シナリオライターとして務めたのちに退社。第六回ポプラ社小説新人賞を受賞し、本作でデビュー。
ツイッターアカウント @abu_maku

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