「灘→東大理3」の3兄弟の母 佐藤亮子さんに 受験や勉強のことを聞いてみた。

佐藤亮子

「灘→東大理3」の3兄弟の母 佐藤亮子さんに 受験や勉強のことを聞いてみた。

子どもが「勉強が嫌い!」と言っている

勉強が嫌いな子は、だいたい「勉強ができない」から嫌いだと思います。だから、勉強ができるようになれば、勉強は好きになります。

では、どうやったら勉強ができるようになるか? それには、まず「どこでつまずいているか」を見つけることです。

勉強でつまずく原因は、小学校低学年だと、多くは「計算」です。子どもの「勉強は嫌い!」を紐解いていくと、「計算ができないから」ということが多い。

計算が苦手だと分かったら、例えばお子さんが小3だとしても、小1や小2で習ったできないところまで戻ってやることです。たとえば、すでに学校の勉強で文章題をやっていたとしても、簡単な計算だけのプリントをやらせる。

つまずくポイントとしては、まずは「九九」。ここをアバウトにしていると次の2ケタ×2ケタの掛け算でつまずくし、2ケタ×2ケタの掛け算でつまずくと次の割り算で絶対つまずきます。そして、掛け算と割り算でつまずくと、次の分数で必ずつまずく......と、どんどん連鎖していきます。だから、早いうちにできない原因をつぶさないといけないのです。

基本的には「四則演算」(足し算、引き算、掛け算、割り算)ができればOKです。これらは○・×がはっきりしているので、トレーニングみたいな感じでできます。親がストップウオッチで時間を計って、丸付けまでしてあげると、子どもも親も成長がわかります。

つまずいた所まで戻って勉強するときに大切なことがあります。たとえば小1まで戻っていると、小3の勉強がなかなかできないので、テストの点数があまり取れません。そのときに親が「いいよ、いいよ」と言って気にしないことです。

「とりあえず3年分を追いつく」ことに力を注いでください。それを目先の点数にこだわって「穴ばっかり」にしたら、絶対にダメです。「急がば回れ」なんです。それに小3で小1のことをやり直すのは意外に早いものです。小1~小3を取り返すのに3年間もかかりませんので、安心してください。

これは、小学校高学年~高校生でも一緒です。

中3で中学校の英語がちんぷんかんぷんの子もたくさんいると思います。そしたら中1(あるいは小学生)まで戻ればいいんです。「A、B、C」を書くところから始める。こういうと、子どもは「そんなの書けるよ」と言うけど、そういっている子が中1の疑問文や助動詞で実はつまずいています。そうやって苦手なところを見つけます。

あるいは、「助動詞が苦手」だからといって、助動詞だけやってもだめです。なぜなら、他にもつまずいている箇所があるからです。「ABCは書ける(から飛ばす)」「This is~なんてわかる(から飛ばす)」ではなくて、たいした時間もかからないので、まずは「全部やる」ことです。そうやってどこができるかできないかを見極めるのです。甘くみて飛ばす子ほど、ピリオドを忘れたり、「i」の点がずれていたりしています。そういったミスをつぶす意味でも「すべてやる」のが大事です。

長女は「単位」が苦手だったみたいで、塾のテストのときに、「1リットルは何ミリリットル?」という質問に「1000000000ミリリットル」と回答欄にあふれるほどの「0(ゼロ)」を書いてきたことがありました。

そこで、三男が家庭教師みたいにして長女に教えたのですが、どうも「単位」の単元がきちんとわかっていなかったみたいで、最初に単位の問題が出てきたときまで、約2年分のテキストを戻って勉強して、できるようになりました。

でも、これをアバウトにしていると中学入試まで影響します。最初まで戻らないとずっと正しい理解ができないので、結局、どこかで詰まってしまいます。

勉強に対処療法はだめなんです。

Profile

佐藤亮子

奈良県在住。主婦。お子さんの3男1女のうち、長男・次男・三男の3兄弟が全員、名門私立の灘中・高等学校に進学。その後、3人とも日本最難関として有名な東京大学理科Ⅲ類(通称「東大理Ⅲ」)に合格。「灘&東大理Ⅲ3兄弟」という快挙を達成する。その秀才を育てる子育てノウハウや家庭の教育方針などがメディアにも注目され、「バイキング」「ノンストップ!」「ちちんぷいぷい」などへの出演や、親御さん向けの講演なども行う。著書に『「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方』(KADOKAWA)などがある。

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