大人気シリーズ『金沢古妖具屋くらがり堂』のクライマックスを記念して、Q&Aコーナーを開催!
皆さまからのご質問に、作者・峰守ひろかずさんがお答えします。
登場人物についてや作品の舞台裏、創作秘話など盛りだくさんの内容はファン必見ですよ!
【Q】くらがり堂のみんなの誕生日を知りたいです!
くらがり堂メンバーの誕生日を教えてください!
【A】まず最初に断っておきたいのですが(これはこの回答だけでなく全部の回答について言っています)、以下の内容は、あくまで作者が「多分こんな感じだろう」と考えていたものであって、作中の事実とは限りませんので、そこはご理解ください。また、最終巻までの内容に触れていますので、そこもご容赦くださいませ。
さて誕生日について。汀一は遅生まれ(秋ごろ?)、時雨は梅雨頃の生まれだろう、多分……くらいのイメージはありましたが、誕生日ははっきり決めていません。もともと必要がない限りは登場人物の明確な誕生日は決めないんですが、それに加えて、「くらがり堂」の世界観だと、ほとんどの妖怪って誕生日(顕現した日)がはっきり決められないんですよね。
あの世界の妖怪って、「誰かがその場所に行ったらいたけど、いつからそこにいたのか本人にもよく分からない」みたいな流れで現世に生れるという設定なので、いつが誕生日なのか誰にも分からないわけです。
人間として生きてる以上、便宜的な誕生日はありますが、当人たちはあまり誕生日のことを意識していないと思います。
【Q】4巻まで劇中の舞台となった場所以外で取材時に先生が印象深かった場所・インパクトのあった場所があればお聞かせいただきたいです。
【A】インパクトがあったところはほとんど舞台にしてしまったんですが、印象に残っているのは(金沢市ではないのですが)白山市の明神壁ですね。「昔、天狗が山崩れを教えてくれた」という伝説のある山で、山頂は岩肌がむき出しになっていて見晴らしがよく、手取川流域の地形がパノラマで見渡せる場所です。絶景でした。
あとは北鉄(北陸鉄道)の浅野川線でしょうか。金沢駅から内灘海岸を繋ぐ路線ですが、改札にも駅にも路線の風景にもいい意味でローカルな情緒があってしみじみしました。駅員さんがカゴを持って立っていて、そのカゴに切符や電車代を入れるシステムにもしみじみしました。浅野川線は厳密に言うと店舗特典ペーパー用の短編でちょっと出してるんですが、本編には出ていないということでご容赦ください。
【Q】瀬戸さんと北四方木さんの子育てエピソードか知りたいです!
【A】時雨や亜香里を引き取った(ほぼ一方的に勝手に置いていかれた)時点で、瀬戸たちには地元に多くの知り合いがいて、その中には瀬戸や蒼十郎の事情を知っていて、子育て経験がある人(妖怪)もそれなりにいました。
なので、意見を求めたり、あるいはちょっと面倒を見てもらったりできる相手は常に何人かいたので、そこまで大変ではなかったとのことです。時雨たちは言っても妖怪なので、そう簡単には死なないわけですかし。
むしろ、赤ん坊の健康面についての不安よりは、「自分たちはちゃんと親をできるだろうか」「この幼い同族を精神的に教え導けるだろうか」という不安の方が大きかったことでしょうが、そこは「お互い、まともな大人として振る舞おう」と声を掛け合うことでやってきたんだと思います。
あと、瀬戸も蒼十郎も寿命が長くて年を取りにくい妖怪なので、子供の成長がめちゃくちゃ早くてびっくりしたとも思います。
【Q】くらがり堂が完結しちゃうなんて寂しいです…みんな大好きなのですが、蒼十郎さんが一番好きです。彼はいつから蔵借堂で働いてるんですか?瀬戸さんとはもともと家族(友人?)だったんでしょうか?
【A】ありがとうございます! あくまでイメージですが、蒼十郎が金沢に来たのは明治以後ですね。もともと北海道にいたのですが、明治時代になって新政府主導の開発が始まったりしてうるさくなってきたので交易船に紛れて本州に渡り、木細工や竹細工を主に扱う職人のようなことをしながら北日本を徐々に南下(このあたりのどこかで金沢の古妖具屋のことを聞いた可能性もあります)、金沢で瀬戸と知り合ってそのまま居着いた……という流れなんだと思います。
どちらも他人にあまり干渉しない性格ですし、道具に対する思い入れが似ているので、馬が合ったんでしょう。
【Q】登場人物たちの名前に由来があればお聞きしたいです(作中で既に言及されているキャラも幾人かいますが…)
【A】主な登場人物について、箇条書きで回答しますね。
*葛城汀一:人と妖怪の世界の間に立ってあちら側の世界を見る主人公ということで、「水際」という意味の「汀」を使いました。舞台となる金沢は川の多い町なので、さんずい編のある漢字にしたかったというのもあります。「葛城」は、奈良から引っ越してきたという設定だったので、妖怪に由緒のある奈良の地名にちなんでいます(葛城には土蜘蛛伝説があります)。
*濡髪時雨:雨傘の妖怪なので、「雨! 梅雨! しっとりした黒髪! 傘!」みたいな雰囲気のある漢字や言葉を並べてその中から選びました。
「職人になる」というしっかりした志を持っているキャラなので、「しぐれ」という名前には「志塊」という感じを考えたりもしたのですが、ぱっと見で「しぐれ」と読みづらいのでオーソドックスに「時雨」としました。
小説、特にフリガナが少ないフォーマットの場合、出てくる度に「この人の名前何て読むんだっけ?」って思わせてしまうと没入を妨げるので、名前を決める時には読みやすさを重視しております。
*向井崎亜香里:これはもうそのままで、向かっていく先が明るくなる妖怪だからです。多分命名したのは育ての親の瀬戸ですね。彼は命名センスがストレートです。
おそらくですが、亜香里に続いて時雨を引き取った時に、もうちょっと名前を捻ってもいいんじゃないかと思うようになったか、あるいは蒼十郎にやんわり言われ、「濡神時雨」という名前を付けるに至ったのではないでしょうか。もし何かが違っていたら、時雨も「雨傘バケル」みたいな名前になっていた可能性があります。
*瀬戸:瀬戸物の妖怪だからですね。瀬戸はあまり名前や字義にこだわらないタイプです。江戸時代までは苗字のない階級だったので、何かしら適当な名前を名乗っていたのでしょうが、明治維新後に苗字が必要になったとき、「じゃあ瀬戸物だから瀬戸で……」くらいのノリで名乗ったんだと思います。
*北四方木蒼十郎:北国出身なので「北」、ヨモギで作った草人形が変じた妖怪なので「四方木(よもぎ)」、カッパ系妖怪なので水色っぽい色ということで「蒼」、前身である草人形は何十体もいたという伝説があるので兄弟が多いだろうし、近代以前から生きてる人なので古風な感じにしたくて「十郎」で、それを繋げた名前です。
「よもぎ」に「蓬」という字を充てていないのは、生まれ育った地域(近世以前の北海道)が漢字文化圏ではなかったからですね。漢字になじみがないので当て字で名前を名乗ったというイメージです。
*小春木祐:主人公コンビがいずれも苗字も下の名前も二文字だったので、彼らとは立ち位置が違う人だという印象を与えられるよう、苗字三文字+下の名前一文字としました。
また、当初は妖怪を敵視するキャラなので、暗闇属性の印象の強い妖怪サイドに対して太陽の明るさをイメージできるような名前にしたくて「春」の字を入れました。下の名前の「祐」は、武家屋敷に住んでる読書家ということで、「祐筆」という武士の役職名から取っています(祐筆というのは書記とか記録を担当する人です)。
*千里塚魎子:塵塚怪王なので「ちり」の漢字だけを変えて「千里塚」、下の名前の魎子は「魑魅魍魎」から取っています。画数が多い字があると強キャラ感が出るかなと思いまして。本性を隠す気がないキャラだということを印象付けたかったので、あまり捻っていません。
*川瀬小抓:こいつについては作中で語ってるので省略ということで。
*蒲葵ニライ・金城歌南:下の名前で「二人合わせてニライカナイ」ってのがやりたかったので、それを前提として考えた名前です。
「蒲葵」は、「植物性の材料で作られた器物の妖怪で、南国出身なので、亜熱帯の植物ぽい名前」「別の文化圏から来た人と分かるように特殊な(できればその地域でのみ使われている)読み方」「神性、神秘性があった方がいい」という理由で、神木とされている蒲葵から付けました。
「金城」は沖縄地域出身の方らしい苗字ということで。あと、私が尊敬している脚本家さんの苗字でもあります。また、南国から来た美少女(自称)っぽさを出したくて、下の名前には「南」の字を入れています。
【Q】峰守先生に質問です。金沢古妖具屋くらがり堂を書こうと思ったキッカケや、登場人物の意外な一面などありますか?
【A】執筆に至る流れとしては、まず、編集部の方から妖怪ものというざっくりしたオーダーがあって、それに対していくつかプロット(あらすじや主な登場人物などを短くまとめたもの)を出しまして、その中の「妖怪の古道具屋」「人間と妖怪の少年のバディもの」「実在の場所が舞台」といった要素を気に入ってもらったのでそのあたりの要素を使って一つの話にまとめた……という感じです。
なので、明確なきっかけがどこと明言するのは難しいんですが、「唐傘お化けは有名な妖怪なのに意外と手付かずなのではないか」と気付いた時と、実際に金沢をうろうろしてみてロケーションの面白さを感じた時がきっかけだったと言えるかもしれません。 「登場人物の意外な一面」については、うーん、何が意外なのかは人によって違うでしょうし、見せておきたい一面については作中で描写しているつもりなので、ということで。
【Q】いつも楽しく読ませていただいております。登場人物達は、今後別の物語に登場したりするでしょうか
【A】ありがとうございます。今のところ、それはないと思います。これは他の作品についても同じなのですが、その作品単体で楽しんでいただきたいので、明確な続編や外伝でない限りは、別作品の登場人物を新作に登場させることはやっていません。
【Q】くらがり堂やカフェつくもではSNSでお店の宣伝などは行っていますか?行っている場合、誰が更新していますか?
【A】多分ですけど、やってるんじゃないでしょうか。写真主体で実名での交流が基本になるタイプのSNSを、瀬戸さんが割とこまめに更新していると思います。長寿妖怪は時代に合わせて習慣を変えることに慣れているので、新しい文化に馴染むのは案外得意なんだと思います。最近では、買取とか修理の依頼は店頭よりむしろネット経由で来ることが多いんじゃないでしょうか。
蔵借堂では二十年くらい前にホームページも立ち上げていますが、瀬戸がSNSの方が楽だと気付いてからサイトを全然更新しなくなっており、生真面目な時雨や蒼十郎はちょっと気にしています。
【Q】取材をする中で一番印象的だった金沢の伝説、民話はなんでしたか?
【A】すみません。どれが最も印象的だったか一晩悩んだんですが、絞り切れませんでした……。どれもそれぞれ味わいがあって好きです!
【Q】くらがり堂の世界観においても精肉店としての天狗〇田本店が存在しているようですが、九万坊をはじめとする街の天狗たちにはどのように受け止められているのか気になります。
【A】質問文の一部を伏字にさせていただきました。ご了承ください。 「てんてんてんてん天狗ハム……」のCMソングで(金沢では)お馴染みの精肉チェーン店についての天狗たちの印象ですが、別に嫌な気分ではないし、むしろ誇らしく思ってるんじゃないでしょうか。ああいう感じで店名に使われる妖怪ってほとんどいないので。
【Q】金沢で実際に行かれたお気に入りの場所はありますか?
【A】あとがきにも書きましたけど卯辰山ですね。卯辰山山麓寺院群の和風ダンジョンっぽさも、見晴らし台に至る長い山道のひと気の無さ(深山っぽさ)もとても気に入っています。ひがし茶屋街という金沢きっての観光地のすぐ傍に深い山があるロケーションもいいですね。ちょっと歩くと光景や雰囲気がガラッと変わるのが金沢の面白いところだと思います。
【Q】作中に登場する妖怪を選出するにあたり、候補にはあったが惜しくも登場しなかった妖怪がいたら教えてください。
【A】なんてことを聞くんですか。多いですよ。
一体一体について「どういう妖怪でどう使うつもりだったか」まで解説すると信じられないくらい長くなってしまいますし、今後別の作品で使うかもしれないので(私の場合、こういうことはよくあります)、名前だけを順不同で列記します。気になる妖怪がいたら調べてみてください。
イジコ、一反木綿、陰火、臼負い婆、絵馬の精、笈の化物、大煙管、貝児、カセカケオナゴ、絹狸、靴面、鞍野郎、さえずり石、逆柱、石塔磨き、袖モギ様、タテクリカエシ、如意自在、塗り壁、塗仏、橋姫、バリヨン、返魂香、火間虫入道、文車妖妃、木心坊、ぶんぶん岩、棒振り、ミカリバアサン、耳切坊主、亡者船、弥五郎どん、蛇の目傘をさした小坊主、飴買い幽霊、たんたん法師、浜姫、竜灯、カイラゲ、歌い刀、ツツイドン、オリヤ様、ヤイコン婆、ヨウダツ、九人橋、アマメハギ、ムジナ、山蜘蛛、大歳の客、シロウネリ、九枚の翼の怪鳥、雪降り爺……(まだまだ続くんですがキリがないのでこのへんで)
【Q】3巻作中に登場し、あとがきでも触れられていたハコツルベに関して、「前から気になっていた」理由になる資料があればご教示いただきたいです。
【A】ハコツルベはネットでたまたま知った妖怪でして、論文とか書籍を通じて知ったわけではないので、気になっていた理由の資料というのは特に存在しません。
その時点で手持ちの妖怪図鑑や事典に載っていなかったのでまず興味を持ち、また、(スーッと降りてきて人を攫うやつは多いのですが)光と音で派手に騒ぎ立てながら現れるというやかましさ、見た時点で逃げられなくなるというヤバさ、しかも被害者は(連れ去られるとか食べられるのではなく)消える、というあたりに独自性を感じました。
【Q】峰守先生は小説を書くときに「脳内でイメージした映像を文章にする」「文章がそのまま脳内に浮かぶ」どちらのタイプですか?
【A】ストーリーは文章で考えますが、実際に文面化する時には映像を、より正確に言うと「映像化した時のカメラの動き」を思い浮かべる感じです。このシーンは街の全景から始まって主人公にカメラが寄るのか、それともいきなりバストショットか顔のアップから始まるのか、カメラは固定か移動か、みたいな。そういうことをイメージしながら、その印象を伝えられるように文章にしていくという感じでやっています。
【Q】小説を書くときに、キャラクターのビジュアルや声をイメージすることはありますか?
【A】あったりなかったりです。実在の俳優さんやキャラクター(その本人というより、「演じてもらうならあの人」みたいな感じです)を想定して書くこともあり、そういうときは声やビジュアルも想定しやすいですが、そうでない場合も当然あります。
【Q】『くらがり堂』シリーズのイメージソング、もしくは執筆中によく聴いていた曲はありますか?
【A】これは、ないですね。くらがり堂シリーズでもそれ以外でも、執筆中は基本的に何も流していません。ファーストフード店やカフェなどで書くこともあり、そういう時は店内BGMが流れていますが、あまり意識していません。
【Q】タイトルやサブタイトル、章題などはどのように考えているのでしょうか?
【A】時と場合によるので一概には言えません。
本の場合、タイトルは一番の宣伝文句にもなるわけで、「どういう話か」を伝えるだけでなく、「どう売り出したいか」ということにもかかわってくるので、編集さんと一緒に考えることが多いです。私自身、あまりセンスがないと自覚しているので……。
以前、心霊体質のアイドルグループの話を書いた時、「怨☆STAGE!!」というタイトルを熱く推したんですが、編集さんには全力で却下され、作家仲間の集まりでも誰も賛同してくれなかったことがあります。私は気に入っています。
章題や副題は基本的に作者が決められるので、全体のバランスを見ながら考えます。好きな作品のサブタイトルや曲名を参考にすることもあり、くらがり堂四巻目の「巡る季節」という副題は学生時代にプレイしたゲームの好きだったBGMから取った……と思い込んでいたんですが、後で調べてみたら曲名は全然違いました。でもまあ内容に当てはまってるしこのままでいいかなと思ってそのままにしました。
【Q】金沢の他にも鎌倉や京都が舞台の作品を書かれていますが、次に舞台にしてみたい土地はありますか?
【A】もともと田舎の出身なので過疎地や僻地の話をやりたいんですが、なかなか企画が通らないんですよね。
また、今回は金沢でしたが、広島や松江、福井のような、東京(関東)から離れたところにある昔ながらの城下町の雰囲気が好きなので、そういうところの話も書いてみたいとぼんやり思っています。
【Q】くらがり堂クライマックスおめでとうございます。いったんクライマックスという事ですが、今後くらがり堂の続編が出る可能性はあるのでしょうか? もしそうなら、とても楽しみに待機したいです。
【A】どうなんでしょう。私も、もしそうならとても楽しみに待機したいです!
えーと、もうちょっと真面目にお答えしますと、あとがきにも書いた通り、「くらがり堂」は一応「巡る季節」で完結させたつもりですし、綺麗にまとまったと自負してもいます。ただ、上の回答にも書いたように、まだ使っていないネタは山ほどありますし、汀一や時雨のあの後を描きたい気持ちももちろんあります。書きたい。
というか、今の時代、どうしても書きたいなら作者が勝手に書いて投稿サイトなり同人誌なりで発表するという手段があるわけで、「書きたいけどなー、書けないんだよなー」というのは逃げ口上になってしまうんですよね。なので「商業作品として出版される機会があるなら喜んで続きを書きますが、それは私が決められることではないので……」という感じになります。
【Q】くらがり堂シリーズ完結おめでとうございます。
時々金沢弁の出る時雨くんがとても気に入っています。
このシリーズも好きですが、新宿もののけ図書館、怪談アイドルも好きなので、こちらのシリーズもぜひ続刊が出て欲しいです!
質問じゃなくてすみません。
【A】ありがとうございます! 私も出てほしいです!
まず「新宿もののけ~」については、メゾン文庫さんというレーベル自体がなくなってしまったので、同じ版元から続刊を出すのはかなり難しいと思います。怪談アイドルについても、今のところ続刊の予定はありません。申し訳ないです……。
【Q】金沢が好きで何度も旅行に行っていたのですが、峰守先生の本を読んでからは「あっ、くらがり堂で出てきた場所だ!」と別の楽しみ方ができました。
暗がり坂を下りながら「この辺に蔵借堂があるんだろうな」とか太鼓門を見ると「時雨がいたりして…」とか思っちゃいます。
【A】ありがとうございます。私も思っちゃいます。
舞台にした土地をよくご存じの方にそう思っていただけるのは、ご当地ものの書き手として、作家冥利に尽きますね。
*
たくさんのご質問をいただき、ありがとうございました。
金沢古妖具屋くらがり堂シリーズをさらに楽しんでくださいね♪
*Profile*
峰守ひろかず
滋賀県在住。第14回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作『ほうかご百物語』で2008年にデビュー。『絶対城先輩の妖怪学講座』『学芸員・西紋寺唱真の呪術蒐集録』『うぐいす浄土逗留記』『妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚』(全てKADOKAWA)、『今昔ばけもの奇譚』(ポプラ社)など、妖怪を扱った作品を多く手掛ける。