2021.11.25 エンタメお仕事 持ち物としてのわたし 「オボロ先生って、趣味あるんですか」 問いかけたのは、隣の席で手作りの弁当を食べているパラリーガルの原田だった。 カップ麺をすすりこもうとしていた朧(おぼろ)太一は、割り箸を止めて応じる。 「どうして?」 「休みの日…