- エンタメ
#7 シン・バイオハザード
世の中には、それまで何度も目にしてきたはず、経験してきたはずなのに、本質を理解せぬうちに、ずいぶん長い時間が過ぎてしまう――、といったことがままある。 たとえば、私は天気図というものを、テレビ画面越しに何千回と眺めてい…
世の中には、それまで何度も目にしてきたはず、経験してきたはずなのに、本質を理解せぬうちに、ずいぶん長い時間が過ぎてしまう――、といったことがままある。 たとえば、私は天気図というものを、テレビ画面越しに何千回と眺めてい…
中学二年生が始まる少し前の春休み、私は彼らに出会った。 古舘伊知郎ふるたちいちろうと柴俊夫しばとしおが司会をしていた「夜のヒットスタジオDELUXE」。そこにチャゲ&飛鳥あすかの二人が出演し、「WALK」という曲を歌っ…
愛しき昭和。 ひょっとしたら二百年後、三百年後の教科書には、「ウェアラブル端末がまだ存在せず、個人間ネットワークが脆弱ぜいじゃくだったゆえ、国家の存在が最大限まで膨張し、世界史上最大規模の戦争が起きた時代」 という、何…
「われわれのブースの場所がここやん。横に少しスペースがあるから、そこに常に10人くらいの待ち列ができるくらいかなあ?」 万筆舎にとってのデビュー戦になる文学フリマ大阪の前日、妹と作戦会議していた際のわが呑気発言である。 …