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最果てキッチン
田所圭介たどころけいすけは壁にもたれ、くすんだ部屋をぼんやりと眺めていた。 あの日を境に、時間は途切れたままだ。 こんな暮らしが、もう一年も続いている。 厨房ちゅうぼうに立っていた日々が、遠い幻のようだ。 過去の罪が、…
田所圭介たどころけいすけは壁にもたれ、くすんだ部屋をぼんやりと眺めていた。 あの日を境に、時間は途切れたままだ。 こんな暮らしが、もう一年も続いている。 厨房ちゅうぼうに立っていた日々が、遠い幻のようだ。 過去の罪が、…
なにか新しいことをはじめたいなと思うことがあっても、つい後回しに。気負わず、ちょっとしたことからやってみようか?例えばスタバの新しいカスタマイズだったり。タクシーアプリを使ってみたり。その先になにがあるかはわからないけれ…
1 行きの飛行機、いきなり大ピンチ! まず諸準備から想定外だった。インターネットで飛行機のチケットを取ろうと思ったら「大人一人につき、未就学児の子供の同行は二人まで」とあり、いきなり躓つまずいた。ウェブ上でのフォーム…
あぁ、そうだった。連絡帳! お着替えセット! お布団セット! プールの日の検温! 本書を読みながら、二十年ちょっと前、息子を保育園に通わせていた日々を思い出す。一歳児クラスから入園できた保育園は、公立で駅近という、思い…
魅力的な登場人物とおいしいものがたくさん登場する温かな読み心地のミステリーで人気を博している斎藤千輪さんの新作『ミント邸で夜の茶会を』が、ポプラ社より4月に刊行となります。舞台は海街の高台に佇む、コロニアル建築の瀟洒な…
プロローグ こつこつ。ボウルの縁に玉子を打ちつける。 こつこつ。力の加減が難しい。いつまで経っても、おっかなびっくり。こつこつ、こ。 うまくひびの入ったところから殻を割ると、とろ、と中身がボウルに落ちる。三つ割って塩…
人生には、まさか自分が、と思うことが稀にある。 本書『こつこつ、オムレツ』の主人公・田た城しろ陶とう子こは、ある日突然今まであたり前に出来ていた作業が困難になり、休職を余儀なくされた。いつものようにするだけだと自分に言…
オムレツというのは少し不思議な立ち位置の料理だ。 朝食の定番メニューで、材料と料理の手順はシンプル。卵アレルギーやビーガンでなければ、食べたことがないという人は少ないだろうし、ちょっと乱暴な言い方をしてしまえば、「みん…
なにか新しいことをはじめたいなと思うことがあっても、つい後回しに。気負わず、ちょっとしたことからやってみようか?例えばスタバの新しいカスタマイズだったり。タクシーアプリを使ってみたり。その先になにがあるかはわからないけれ…
基本的に、本格ミステリに登場する名探偵というのは、推理を積み重ねることによって謎を解き明かす存在である。ただし、中には神がかりと言っていいスピードで真相に到達する名探偵もいる。麻耶雄嵩の『神様ゲーム』などに登場する神様…