
4月15日(火)。
フランス最後のお仕事は、パリから少し足を延ばして、ストラスブールへ!
書店さんでのトークイベントとサイン会です。

移動手段は、TGVという、新幹線のような乗り物。
スマートでカッコいい!

のどかな風景を見ながら、2時間弱の旅でした。
車窓が広くて気持ち良かった。

この日の通訳さんは、オレリアン・エスタジェさん。
知的でユーモアセンスのある紳士で、移動中の会話がとっても楽しかったです。
ミヤコさんともご友人関係のようで、あらかじめ情報共有をしてくださっていたそう。

ストラスブールに到着。
駅前の広場にいたのはカバヒコ……ではなくネコヒコ(たぶん)。

ストラスブールの街並み。うわぁ、と思わず声が出てしまった光景。
おとぎ話みたいにかわいらしい建物が迎えてくれました。

アミューズメントパークを歩いているような気分になりましたが、窓辺に飾られた小さな花や手入れのゆきとどいた玄関まわりに、ここにちゃんと、人々の暮らしがあるのを感じました。

これ!
「たらい」かと思ったら、チーズだった!!

「OSHI NO KO」
『【推しの子】』!
日本のコミックはやはり大人気です。

店先のディスプレイにも、日本のコミックがたくさん。
奥に見えるのは『ONE PIECE』のルフィの麦わら帽子だね。

街を少し歩いたあと、とっても可愛らしいカフェに連れて行っていただきました。

やっぱりここでも「ホットショコラ」!
このお店のホットショコラは、ホイップがふわっとのっているのが特徴でした。
さあ、休憩を終えて、会場となる書店さんに向かいます。

LIBRAIRIE KLEBER。
チェーン店ではなく、ストラスブールだけにある独立した書店さんだそうです。

入り口に私のポスターが……! 照れまくる。

店内では日本人作家コーナーが展開されていました。
井上靖氏、川端康成氏、三島由紀夫氏……
文豪のおそばに、恐れ多くも置いていただいております。
左から『リカバリー・カバヒコ』『月曜日の抹茶カフェ』『お探し物は図書室まで』
手前は『木曜日にはココアを』

こちらは平積み展開。
ありがたいことです。

トークイベント開始。
書店のスタッフさんがMCを担当してくださり、質問にお答えしながらの進行でした。
この画像は『月の立つ林で』について話しているところ。
「おすすめの作家や本、好きな海外の作品は?」という質問に、
はりきって(?)田中達也さんの作品集と『遊園地ぐるぐるめ』をプロモーションしてきましたぜ!
海外の作品はアストリッド・リンドグレーンの『長くつしたのピッピ』を挙げたのですが、オレリアンさんがそれを訳してくださったとたん、会場から「オォーウ」という大きなリアクションが返ってきました。
ちょっと不思議に思ってその理由をあとからオレリアンさんに訊いたら、「フランスのみんなも知っている本だからでしょうね」とのこと。
「ピッピ! 日本でもよく知られている作品なんだ!」という驚きみたいなことかも。
(ちなみに、『長くつしたのピッピ』はスウェーデンの作品です)
イベント後は、サイン会。
TGVの終電に間に合わせるよう少し急ぎ足でしたが、遠方からお越しの参加者さんもたくさんいらして、とても充実のひとときでした。

LEDUCのイベントスタッフ、ステファニーさん(左)と、エディターのカミーユさん(右)。
カミーユさんは日本に留学されていたこともあるそうで、「カツカレーが好き!」とおっしゃっていました。あと、セブンイレブンのおにぎりについて熱く語っていて可愛かったです。
フランスでも「おにぎり」が売られているのですが、日本のコンビニのおにぎりは比べ物にならないくらいおいしい、とか。
気づけば外は漆黒の夜。
余韻に浸る間もなくダッシュで駅に向かい、なんとかみんなで飛び乗りました。
大きな車窓から見えるのは、ぽつぽつと灯りのともる夜景。
シートに身をあずけ、ほうっと深い安堵の息がこぼれました。
これにて、フランス出張のお仕事は無事にミッションクリア。
皆様、本当に本当にありがとうございました。
そして最終日まで元気にがんばってくれた私の体よ、大感謝。
だけど家に帰るまでが出張だからね……ということで、次回は帰国編です。もう1回だけおつきあいください。最終回にて、私がやらかしてしまった事態とは……続く!

