2025.09.08 エンタメ 風待ちのひと プロローグ 軽く、ひそやかな音が聞こえてきた。 その響きの心地良さに、トラックで仮眠をとっていた青年は目が覚めた。 歌うような女の声がした。「襟足は大事。ここが決まると男っぷりがあがるからね」「へえ、そんなもんかね」...