2022.04.28 書評 キュートでゴリゴリ!? 青春力抜群の学園ミステリー!【書評・藤田香織】 なんという愛され力の高さなんだ! と、自分の頬が緩んでいるのを感じながら読み終えた。強くて、だけど脆くて、むさくるしいのに可愛らしい。不器用で言葉足らずで、もどかしくて懸命で、笑いながらちょっと泣けてくる。つまり端的...
2022.05.17 書評 フェアプレイと意外性を両立させた青春本格ミステリ【書評:千街晶之】 楠谷佑の新刊『ルームメイトと謎解きを』の帯の推薦文を青崎有吾が書いているのを見て、「そうか、もう一九九○年代初頭生まれの作家が、一九九○年代の終わりに生まれた作家の推薦文を書く時代なのか」と、自分が歳をとったことをしみ...