2024.09.09 書評 他者の価値観、幸福観に触れる「家=家族」の物語【評者:吉田大助】 ちまたで流行りのほっこり系ごはん小説かと思いきや、スリリング。第一一回ポプラ社小説新人賞を受賞した菰こも野江名のえなのデビュー作『つぎはぐ、さんかく』は、惣菜とコーヒーのお店「△」を営む三きょうだいの物語なのだが、仲の...
2024.09.09 書評 老いた姉妹の謎と過去【評者:瀧井朝世】 はじめて書いた小説『つぎはぐ、さんかく』(応募時のタイトルは「つぎはぐ△」)で第十一回ポプラ社小説新人賞を受賞し、デビューを果たした菰こも野江名のえな。待望の第二作『さいわい住むと人のいう』は読者をどこに連れていくのか...