- 書評
宇宙の片すみで今日も【評者:寺地はるな】
のっけからいったいなんの話だい? と思われるかもしれないが、畑野智美さんは私の師である。もちろん直接教えを受けたことはない。だが師だ。心の師と書いてマスターとルビをふりたいぐらいの思いがある。 さかのぼること十数年前、…
のっけからいったいなんの話だい? と思われるかもしれないが、畑野智美さんは私の師である。もちろん直接教えを受けたことはない。だが師だ。心の師と書いてマスターとルビをふりたいぐらいの思いがある。 さかのぼること十数年前、…
晴れた日には必要ない。用心のために持ち歩く人もいるけれど、邪魔になることもある。多少の小雨なら不要だけど、しっかりと降っている時にはやっぱり欲しい。なんのことかというと、まあお分かりだろうが、「傘」である。自分にとって…
2014年に『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞し、翌年デビューした寺地はるなさん。ポプラ社より5月25日刊行の最新作『雨が降ったら』は、さまざまな境遇に生きる40代の女性たちが、「わかば洋傘店」という一風変わっ…
月曜日 萩原紗英 朝は白い。いつもそうだ。空だけでなく、目にうつるすべてのものが淡い。すれ違う人の顔も、遠くに見える建物も、すべての輪郭がぼやける。でもそれは、ただ目が完全に覚めきっていないせいかもしれない。電車の吊…