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ぼくらは祈ることにした
1 真莉愛まりあは、緊張しているのか、真っ直ぐ口を引き結んでいた。「どうぞ。座ってください」 水音みおが促すと、彼女は「失礼します」と丁寧に言って、瑠生るいたちの向かいのソファーに座った。 所作の一つ一つに品がある。い…
1 真莉愛まりあは、緊張しているのか、真っ直ぐ口を引き結んでいた。「どうぞ。座ってください」 水音みおが促すと、彼女は「失礼します」と丁寧に言って、瑠生るいたちの向かいのソファーに座った。 所作の一つ一つに品がある。い…
1 瑠生るいは、水音みおと一緒に敬斗けいとの母親である愛美まなみの案内で、マンションの部屋に入った――。 玄関で靴を脱ぎ、廊下に上がってすぐのところにあるリビングルームに通された後、ダイニングテーブルに座るように促され…
瑠生るいは生徒たちから回収したアンケート用紙を手に取り、その内容を目で追っていく。 質問事項は次の三点――。 ➀ いじめを受けたことがありますか? ② いじめを見たり、聞いたりしたことがありますか? ③ ➀、②で「は…
1 白い壁に囲まれた会議室のパイプ椅子に腰かけた瑠生るいは、口から漏れそうになったため息を呑み込んだ。 改めてそこにいる面々に順繰りに視線を送る。 内科医の林はやしは、ニコニコと笑みは浮かべているが、大きな身…
モニターには、夕闇に呑まれ、暗くなり始めた空が映し出されていた。 オレンジと深い青が混じり合った空の色は、筋のように走る雲も相まって、幻想的な光景を映し出していた。 ぼうぼうとマイクが吹き抜ける風の音を拾っている。 し…