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【変な奴やめたい。6】気絶
ちいさい頃の私は、なぜか「気絶」に憧れていた。物心ついたときから、スーパー戦隊や仮面ライダーに夢中で、お菓子かなにかに付いている忍風戦隊ハリケンジャーのおまけシールを家のあちこちに貼って怒られたり、週末は従兄弟と一緒に...
変な奴やめたい。私は変な奴だ。変な両親に育てられ、変な男と付き合い、変な友達と遊んで暮らしてきた。もう嫌だ。変な奴はもうやめたいのだ——noteで脚光を浴び、またたく間に大注目の書き手となった文筆家・伊藤亜和は、こうして「変な奴」になっていった。恥ずかしくも愛おしい子ども時代を振り返るエッセイ。