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【さくらのひとやすみ #8】地獄のモン・サン・ミシェル
わたしはよく風邪をひく。 以前占いで、「前世では毎回早死にしてるので、こんなに生きたのは今回初めてです。」と言われたこともあるほどの儚い女だ。 パリにて中学時代の友達と遊ぶ中感じた、「あれれ、何だか喉の調子がおかしい…
わたしはよく風邪をひく。 以前占いで、「前世では毎回早死にしてるので、こんなに生きたのは今回初めてです。」と言われたこともあるほどの儚い女だ。 パリにて中学時代の友達と遊ぶ中感じた、「あれれ、何だか喉の調子がおかしい…
「はいったことねえ店で飲みてえなあ」 そんなことを考えながら夜の高円寺をぶらぶら歩いていました。もう10年も前のことです。 そのとき私の目に飛び込んできたのが、でっかい「チェーン店」の文字。古びた赤ちょうちん。入口の…
「明日はまつりに行こう」と、土曜の夜に父が言った。 なんだか、へんな気がした。 父はひとの多いところをとことんきらう人で、小原家はこれまで、ひとの集まる場所へは、ほとんど出かけたことがないのである。それが、まつりに行く…
最近は執筆の仕事の延長で、ラジオやテレビなんかに出る機会が増えた。それに従って、自分とは全く関係ないと思っていた、いわゆる“芸能人”と呼ばれる人たちに会うことも多い。 大好きな芸人さんや、誰もが知っている芸人さん、そ…
連載第三回目は、池袋を歩く。 池袋にはプライベートでもよく遊びに行くことがある。 この街は平日、休日関わらず、人々で溢れとても賑やかだ。歩く人々を眺めているだけでなんだか面白い。 赤、緑、オレンジ、奇抜な髪色をしていたり…
なにか新しいことをはじめたいなと思うことがあっても、つい後回しに。気負わず、ちょっとしたことからやってみようか?例えばスタバの新しいカスタマイズだったり。タクシーアプリを使ってみたり。その先になにがあるかはわからないけれ…
あれは、いつの晩だったか。家の中に、妙な緊張がみなぎっていた。家族会議というものが、唐突にひらかれたのだった。 わたしは小学生、兄は中学生。父と母が、リビングに座っている。4人家族は円になって座った。なにか、お芝居の…
人はなぜ、宝石に魅せられるのだろう。きらめく輝きに目を奪われるのか、その希少性を尊いと感じるのか。それとも、宝石に込められた物語に心惹かれるのか――。本書の主人公お七しちの物語は緑色の孔雀石くじゃくいしから始まる。 本…
浪華なにわか江戸か。築山桂の時代小説を手にして、まず気にするのがこのことである。というのも一九九八年の第一著書『浪華の翔風かぜ』を刊行してからしばらくの間は、NHK土曜時代劇「浪花の華 ~緒方洪庵おがたこうあん事件帳~…
第一章 石榴ざくろ石いしの遺言 1 「五十両。期日までにきっちり返していただけるんですかねえ、くじゃく屋さん」 そう言って、甲こう州しゅう屋やの手て代だい松まつ太た郎ろうは、帳場のお七し ちの顔を無遠慮にのぞきこん…
暗く狭い場所で 声も発せられず身動きも取れず 恨みばかり募らせる中 一筋の光を見せてくれたのは 君の歌声だった 第一章 復活の虹龍 ──歌うことが生き甲斐だった。 透明な水のせせらぎと共に歌声を響かせられるだけで、…
4 継がれていくものには 質屋さんと同じような感じでね、って千弥さんに教えてもらっていた。 例えばだけど、たくさんの同じような壊れた商品を持ってきて、これを全部修理してほしい、なんていう注文があったとき。必ず、身分証明…
開園前の遊園地が、こんなにキラキラして見えるなんて初めて知った。 まだ客のいないそこは、想像していたよりずっと広大に感じる。朝日を浴びたアトラクションが、むずむずと喜びをこらえながら始まりの時を待っているみたい…
2024年、夏。お暇をいただきヨーロッパに行くことにした。 この連載は、とにかく軽やかに、時に雑に、休息の素晴らしさについて語らう連載にしていきたいとは思っているのだが、序章は、少々重い話になりそうである。 しかし、…
ロンドンでは、お友達の上白石萌音ちゃんのホテルに泊めてもらっていた。 彼女が舞台「千と千尋の神隠し」の上演のためロンドンに行くことが決まった時、 「え〜便乗しちゃおうかな」「おいでおいで」 とゆる〜い会話は交わしていたが…
「好きな食べ物」がみつからない。 いや、好きな食べ物はいくらでもあるんだ。 なんだかいきなり情緒不安定なことを言ってしまった。私がみつからないという「好きな食べ物」とは、 「あなたの好きな食べ物はなんですか?」 と…
連載第三回目は、池袋を歩く。 池袋にはプライベートでもよく遊びに行くことがある。 この街は平日、休日関わらず、人々で溢れとても賑やかだ。歩く人々を眺めているだけでなんだか面白い。 赤、緑、オレンジ、奇抜な髪色をしていたり…
君の涙 やけに蒸し暑い日曜日の深夜。僕は部屋の片隅にある扇風機のスイッチを入れ、勉強机に向かった。 椅子に腰掛けてノートパソコンを起動し、映画やアニメなどを視聴できる動画配信サイトに飛び、僕に刺さりそうな物語を物色す…
商品やサービスから個人まで。魅力、強さ、価値がなかなか伝わらない時代です。差別化は考えられているのに、いったいなぜ?? その大きな理由は「付加価値をうまく作れていないから」。役立つのは「差別化」ではなく、「付加価値化」な…
【201908262310.m4a】 はじめまして。村むら井い翔しょう太たといいます。よろしくお願いします。 とりあえずあの日のこと、全部話しますね。正直、気は進まないですけど。肝試しになんて行かなければ、杏あんは死な…
2025年、戦後80年の節目に、ポプラ社は一冊の本をコミカライズします。『いしぶみ 広島二中一年生全滅の記録』(広島テレビ放送 編/ポプラポケット文庫)です。 原爆投下の日、爆心地から約500mの場所にいた広島二中一年生…
今回は羽田からロンドンへの直行便。 前回も触れたが、2023年にお友達のゆうぴーこと優河さんとニュージーランドに行った際、行きも帰りもトランジットのオーストラリアにキャリーバッグが置き去りにされるハプニングが発生した為、…
織守きょうや『ファースト・アンド・オンリー』
名取佐和子『ドーナツ息子』
今村昌弘「12歳の君へ」
朝井リョウ「もう一度行きたい場所」
大島真寿美「本の森には…」
綾崎隼『さよなら、探偵』/ 澤村伊智『高校の怖い話01 鞄』/ 天童荒太『祈りの森の物語』/ 瀧羽麻子『我らが音楽に祝福あれ』/ 寺地はるな『雨が降ったら』