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野村美月さん「ものがたり洋菓子店 月と私」シリーズ2巻発売記念! 1巻のサイン本をプレゼント
内気だけれど腕利きのパティシエと、お菓子の魅力を「物語」としてお客様に伝える「ストーリーテラー」がいる洋菓子店を舞台にした、野村美月さんの「ものがたり洋菓子店 月と私」シリーズ(ポプラ文庫)。個性豊かな登場人物の織りな…
内気だけれど腕利きのパティシエと、お菓子の魅力を「物語」としてお客様に伝える「ストーリーテラー」がいる洋菓子店を舞台にした、野村美月さんの「ものがたり洋菓子店 月と私」シリーズ(ポプラ文庫)。個性豊かな登場人物の織りな…
「糖とう花かさん、私とパリへ行きましょう」 夏のやわらかな月明かりに照らされたベランダで、語かたり部べは優しく目を細め、それは幸福そうに言った。「え、ぱ──パリ、ですか?」「はい。お店が一週間の夏季休業に入ったら、二人で…
第一話しゅわしゅわのソーダと、しゃりっとほどけるミルクのジェラート、丸いライチの月を浮かべたソーダフロート 「しばらくお世話になります」 うっとりするような美声を響かせ、語かたり部べ九十九つくもは早起きして仕上げたという…
第一話月のメロンが優しく香る、たおやかな生クリームとカスタードのWクリームに震えるショートケーキ 「──私は己おのれの浅せん慮りょと傲ごう慢まんを深く恥じているのです」 語かたり部べがうなだれて言う。 うーん、困ったなぁ…
プロローグ 三月も後半に突入した某日。洋菓子店『月と私』に、飛行機で海を越え子羊たちがやってきた。「あっ、アニョー・パスカルの型、アルザスから届いたんだね。見せて見せて。うーん、型だけだとちょっとシュール? でも可愛…
「語部かたりべさんは学生さんのころ、きっとバレンタインデーにたくさんチョコレートを受け取られたんでしょうね」 ついそんなことを口にして、糖花とうかは頰を染めた。 閉店後の暗い店内、そこだけ灯りのついた厨房には、チョコレ…
最近麦むぎは、姉の糖花とうかについてご近所さんやパートさんたちから声をかけられることが多い。「お姉さん、本当に綺麗になったわねぇ。まるで文芸映画に出てくる女優さんみたい」「お姉さんの作るお菓子もとっても美味しくて、うち…
第一話 甘くって酸っぱくて、しっとり爽やかな満月のウイークエンド 住宅地に凜りんとたたずむ、その洋菓子店には、ストーリーテラーと美しいシェフがいる。 ◇ ◇ ◇ 疲れた、もう会社辞めたい。 岡お…