2021.02.05 ノンフィクション (ロックダウン日記第8回) 「3人にひとりが感染者」の街で「料理」はどう変わったか 住民の3人にひとりがコロナに感染し、6分間にひとりがコロナで死亡している――。 私が住む街LAが、2021年のいま直面している現実がコレだ。 まるでSFの世界のようだが、これは自治体が正式に発表したリアルな数字なのだ...
2020.09.07 ノンフィクション (ロックダウン日記第7回)アパートの隣人、トムの青空理髪店 今、うちのアパートの敷地内では「青空理髪店」が開店中だ。 アパートの隣人のトムが、自分のユニットのすぐ横の細い路地で、客の髪の毛をカットしているのだ。 このトムは、元モデルで、50代半ばの男性なのだが、本業は美容師...
2020.08.28 ノンフィクション (ロックダウン日記第6回) コロナ禍の教育現場、キャロルが高校教師を辞めた理由 「ミホ!ニュースがあるんだ。私、さっき退職届け出してきた。危険すぎて、もうこれ以上、学校で働き続けられない。時間あったら電話して。じゃね!」 8月末のある朝起きると、留守電にそんなメッセージが残されていた。 北ミシガ...
2020.08.14 ノンフィクション (ロックダウン日記第5回)マスクをして零式戦闘機を見に行った 8月8日の土曜日。 カリフォルニア州チノという街にある航空博物館「プレインズ・オブ・フェイム」を目指して、車で東に向かってひたすら走っていた。 自宅待機命令中、こんなに遠くに来るのは初めてだったが、この日、この場所...
2020.08.03 ノンフィクション (ロックダウン日記第4回)電話の向こうで「巨大な鯨」が潮を吹く!? 「ロックダウンあるある」で、今、アメリカで流行っているのが「疎遠になっていた旧友とZOOM経由で再び親交を温めること」らしい。 アメリカの人口3億3000万人の多くが自宅待機命令下の生活に突入して30日が過ぎた4月末、...
2020.07.21 ノンフィクション (ロックダウン日記第3回)コロナ禍、抽選で当たれば家賃補助が出る!? 「Still Working?」 最近では「How are you?」のかわりにこの言葉が、LAのご近所同士の定番の挨拶になってきた。 「まだ仕事してる?」は、つまり「失業してない?大丈夫?」という意味だ。 コロナ失...
2020.07.13 ノンフィクション (ロックダウン日記第2回) 「ステイ・アット・ホーム」のホームって何? 「プリリリリーーズ、ステイ・アット・ホーム!!」。 ロサンゼルス市長が、テレビ会見で毎日、英語とスペイン語で呼びかける日々が3月末から始まった。 自宅待機するためには「ホーム」があることが前提だが、そもそも住む家がな...
2020.07.07 ノンフィクション (ロックダウン日記第1回)ガイジン記者、運転免許更新にいく 真っ青なカリフォルニアの空に突き刺さるように生えているひょろっとした数本のヤシの木。 それをぼーっと見上げながら、路上に立ち続けて2時間半がすでに経過していた。水筒に入れてきた水はもう半分しか残っていない。灼熱の太陽...